保存修理現場に入り、東塔を間近で見ることができます!!
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黒く見える部分の内部がスロープになっていて、歩いて上ることができます。
内側から見るとこんな感じです→
足元が悪いところもあり、参加者全員安全ヘルメット着用です。
奈良県の文化財保存事務所の方が、保存修理工事の経過状況をお話ししてくださいました。
現在、上層階から屋根の瓦を一枚一枚外す作業をしているそうです。
最終的には、すべて解体、更地にして地下の発掘調査をした後、塔を修復・復元するのだとか・・・六年かかるということです。
奥の方に明るく光って見えるのが、一階部分の心柱です。江戸時代の大修理で沈下による傾きを修復するために、心柱の下部に1メートルの石柱が継いであるそうです。クレーンも重機もない時代、どうやってそんな大工事をしたのでしょう・・・ (人力で足場を組み滑車などを使っての工事だったそうです。すごい!) 最上階(七階部分)の心柱・・・九輪の上部に木の柱が見えています。実際はその部分に飛雲の中に二十四人の天人が舞う装飾が施してある水煙が取り付けてあります。 この高さから西塔を眺めることは、二度とないでしょうね。貴重な体験ができました。 最後に、薬師寺の職員の方のお話を聞くことができました。 「長い歴史の中で、落雷や火災で塔が消失することはあったが、地震で倒壊したことはただの一度もありません。日本建築は、先人の知恵を絞った素晴らしいものなのです。」 余談として…「東日本大震災の時、東北を襲った津波は金堂(講堂?)と同じ高さです。東海・東南海大地震で予測されている津波は、この塔と同じ高さです。実際の物と具体的に置き換えてみると、その凄まじさが更に実感できます。」 なるほどです。 |
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